日本財団 図書館


 

アクトルのインピーダンスを変化させ、直流出力電圧を一定の範囲に保つように動作すると共に、出力電流を検出し過電流が起ると出力電圧を垂下させ、自動的に過電流を防止するように働く。

 

134-1.gif

図7・30可飽和リアクトル自動調整式浮動充電装置の結線図

 

ついでながら可飽和リアクトルの動作原理を次に説明する。
図7・30中の一相分の巻線の部分を取り出して図示すると図7・31の通りで、鉄心の中央部に直流の制御巻線があり、鉄心の両端部に夫々の交流巻線がある構造となっている。この制御巻線に外部から直流励磁を加えると、鉄心の磁気飽和を起し易くなるので交流巻線のインピーダンスは直流励磁の増加にしたがって急速に低下する傾向を示す。処で、制御巻線の鉄心部に別のバイアス巻線による適当な励磁を与えると、図7・32に示すような特性が得られる。したがって、図7・30中の増幅部の特性を、直流出力電圧が設定値より上昇すると、増幅部出力電流が低下するようなものにすれば、変圧器巻

 

134-2.gif

図7・31可飽和リアクトルの基本構造

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION